お神輿を拝観しようと、仲町、十文字、八雲通りには多くの人々が集まります。
祭り提燈を掲げ前後に振る世話人達、笛を咥えた木頭を先頭に若衆の掛け声勇ましく、荘厳なお神輿が見られます。
お神輿が鳥居に入る様でなかなかお入りにならない。十文字の方へと舁がれて去って行き、今度は鳥居にお入りになるかと思うと入らない、その様な事が数回繰り返されます。
氏子崇敬者達と舁ぎ手の若衆達とが一体になり、その度毎にはやしたてて祭りはクライマックスを迎え、夜の十二時頃お山入りします。
舁ぎ棒が少しでも鳥居に入ると、拝殿で待って居る神職が太鼓を鳴らします(太鼓が鳴ったならば、後戻りしてはならない習わしがある)。
太鼓が鳴るとそれ迄のあばれ神輿のお飾りを外す前の穏やかなお神輿に戻り、静かにゆっくりと打ち続け居る太鼓の音に合わせて参道を上って拝殿前に据え置かれて、木頭によって手締めがなされます。
神幸祭の時の様お神輿を拝殿の前に安置し神様の通る道総てを見えない様に張り廻らせます。拝殿のみならす、全ての電気を消します。真っ暗闇の中、手探りで遷霊の儀が行われます。
遷霊の儀が終りますと幕が取り除かれます。拝殿において還御着輿祭が執り行われます。神殿に向って右に受当番並びに八雲委員、左に当番町が座ります。
祭典が終りますと、申送りが厳かに行われます。宮司は立座にて
「以上をもちまして夏の祭典を終わります。誠に、おめでとう御座いました。
引き続きまして、申送りを致します。」と宣しますと、当番町と受当番町の代表一人ずつ一膝前に進み向き合い、当番町代表の口上より始まります。
「皆様のご協力により恙無く当番の責務を終りました。つきましては、八月一日より一切の行事を〇〇町さんへ申送ります。」
これを承った受当番町代表は
「当番をお受け致しますが、〇〇町さんの様に立派にやって行きたいと存じますので、何卒皆々様の御協力をお願いします。」との口上によって引き継がれます。
そして、宮司が
「以上をもちまして、夏の祭典、申送りを終わります。誠におめでとう御座いました。」
と締めくくって終了します。
◎笠抜
笠抜は、最後に揚げる山あげの事を言い当番町にて行われるものです。
昭和の後期迄笠抜は還御祭が終ってから山あげを行う事になっておりましたが、今ではお神輿がお山入りしなくても良い事になっていて、十時になると笠抜が始まります。
笠抜には関の扉と千秋楽(老松)とが演じられます。笠抜が早く終る事によって、当番町の若衆もお神輿舁ぎに加わる事が出来るので、一段とあばれ神輿が賑やかになります。
■お仮殿前
平成23年7月24日 午後5:00
還御は、期間中お仮殿におられたお神輿を八雲神社へ戻しお祭りの終演を告げる行事。受当番の泉町が還御を行いながら、笠抜(歌舞伎千秋楽)を当番町仲町にて行われ町中が夏祭りの終わりに向かう。
ブンヌキが終わり、これより還御 担当は受当番の泉町これより日が変わるまで市内をわかせます。
お神輿がお仮殿から移動されます。
■町中を練歩く
八雲神社にて、お飾りが外され、あばれ神輿となり町中を練歩きます。
木頭、副木頭も日が変わるまでの大役です。
始まったばかりで、さわやかな若衆の皆様。
■還御 宮入り前
7月24日 午後 11:45
お仮殿を出てから、6時間後の23時30分ごろの八雲神社前 元田町若衆によるパフォーマンス、見物人をあきさせない。宮に入らせないぞ!!祭りはまだ終らせない!!
その八雲神社に、世話人筆頭にお神輿が帰ってくる。
■還御 宮入り前
7月24日 午前 0:00
元田町若衆さんのパフォーマンス。将門のがま登場!!
終らせまいと陣取る元田町若衆!!
■還御 宮入り前
7月24日 午前 0:15
市内から戻ってきた神輿!!お注連立に神輿が激突!!その勢いで上部にある信号撃破!!一進一退の攻防!!
■還御 宮入り前
7月24日 午前 0:30
最後の力を振り絞り、神輿をあげる。
参道は、多くの若衆で埋め尽くされる。
■還御 遷霊の儀